2008年6月21日より7月5日まで、スクールのティーチングアシスタントをしていただいていたMrs.Sasaskiから、私たちスタッフやスクールの子供たち、そして保護者の皆様あてに大変暖かくありがたい励ましのメールが届きました。

Mrs.Sasakiは、現在アメリカのスタンフォ-ド大学でお仕事をされています。

当スクールのホームページを偶然インターネットで見つけてくださったのがご縁で、娘のMiaちゃん(11歳)とともに当スクールで私たちスタッフのティーチングアシスタントをしていただいていました。

アメリカへ帰国されましたが、当スクールで子供たちと過ごされた日々が今もMrs.Sasakiの大切な思い出になっているそうです。

Mrs.Sasakiからのメールは、私たちスタッフにとりましても大きな励みとなり、またそれと同時に、そのお言葉に値するよう、今後も今まで以上に一人一人の子供たちの個性を大切にし、子供たちが持っている無限の可能性を広げる手助けができるスクールにしていかなければならないと、改めて身が引き締まる思いがいたします。

イメージ 1


エルウェル先生、由美先生

白山インターナショナルスクールでは大変お世話になりました。皆さんとお別れしてからまだ10日もたっていませんが、アメリカに戻ってきてから、白山でのことが何だか夢のことのように思い出されます。日本を離れ11年半ほど経ちますが、その間、仕事や生活に追われるなかで忘れていた大切な何かを、白山インターナショナルスクールでのティーチングアシスタントのお手伝いを通して、思い出すことができたような気がしました。本当にありがとうございました。

思えば2ヶ月前、白山インターナショナルスクールのホームページを偶然インターネットで見つけ、そこに書かれた情報を読んでいるときから、この学校も、エルウェル先生も、そしてこの学校と先生をサポートされている由美先生も「絶対にただものでないはず。相当な信念と実力を持った方々であるに違いない」という思いがありました。実際に学校に伺い、お二人にお目にかかり、そして学校で娘とともにお手伝いをさせて頂き、「やはり私の目に狂いはなかった。思いに間違いもなかった。いや、もっとそれ以上だった」と納得してアメリカに戻って参りました。

白山で非常に感銘を受けたことのひとつ、つまり、「それ以上だった」ことのひとつは、エルウェル先生と由美先生の優しさ、礼儀正しさ、そして包容力でした。エルウェル先生ほど他者に対する礼節や敬意を重んじるアメリカ人は、私自身こちらアメリカでそうそうお目にかかることができません。また、由美先生ほど芯の通った大和撫子の雰囲気を醸し出しつつも国際的柔軟性と親しみやすさを兼ね備えている日本女性もそうそう多くはないと思います。さらに、お二人をサポートする大山先生や熊田Carolyn先生。やはり素晴らしい方々のもとには自然と素晴らしい方々が集まってくるのですね。大変配慮のある熱心な先生方で一生懸命に生徒の皆さんに心をこめて指導されている姿に感動しました。

白山インターナショナルスクールでは、学期の集大成として、生徒さんひとりひとりによるプレゼンテーションが今週末に開かれるのですね。親御さんにとっては普段なかなか目にできないお子様方の学校での成長を英語で楽しむことができ、また未来への可能性あふれる生徒さんにとっては、自信、実力、創造性などを延ばす大変貴重な経験を積むことになるかと思います。日本にいてもアメリカにいても、世界中どこにいても、いまやプレゼンテーション能力やコミュニケーション能力はどこで何をするにも必要不可欠な能力です。特に母国語にプラスして英語でのそれらを身につけることは、生徒さんそれぞれが視野を広げ、またすでにお持ちの素晴らしい価値と能力をさらに向上させるための大きな原動力につながるかと思います。

以前、飛行機のなかで、米国スタンフォード大学で脳神経の研究をされている40代くらいの日本人男性と隣り合わせになりました。その方は、「どんな内容でも、自分と同じようなことを発想している研究者は、常に世界に10人くらいはいる。だからいち早く発表しなくてはならないのに、プレゼンテーション力や論文での説得力において、自分はいつも遅れをとりがちだ。」と悩んでおられました。

これは私の持論ですが、単に英語が話せるというだけではあまり価値がないと思っています。言葉としての英語は、相手に何かを伝えるための手段のひとつにしかすぎません。言葉としての英語は、現代社会においてそのコミュニケーションツールの世界標準であるだけです。まずは自分自身で相手に伝えるに値する確固たる何かを持ち、身につけ、そしてそれを聞いて下さる方々に心からの敬意を払いながら適切な表現方法でコミュニケートしまたはプレゼンテーションをする。これは日本国内であっても海外であっても極めて大切な能力のひとつではないかと思っています。決して大げさなことではなく、どんなにささやかな内容であっても、ひとりひとりのお子様方にとっては、ノーベル賞に値する論文発表のようなものです。このような練習を小さな頃から継続的にされておられる白山インターナショナルスクールの生徒さんは、私の目にはそのおひとりおひとりが大変ご立派であり実に頼もしく映りました。

短い間でしたが、白山インターナショナルスクールでティーチングアシスタントのお手伝いという貴重な機会を私と娘に与えて頂き、そのなかでいろいろな気づきを得ることができ、あらためてエルウェル先生や由美先生に深くお礼申し上げます。また、先生方や生徒さんおひとりおひとりとそのご家族の皆さまがこれからもお元気でその未来にたくさんの輝かしい喜びと幸わせが訪れますよう心からお祈り申し上げます。

皆さんにまたお目にかかれる日を楽しみにしております。

Have a great and successful presentation.
And I hope you all have a wonderful summer!           Mrs. Sasaki